民主主義を考える
香港民主同盟出身で最年少の区議会議員として当選した呉氏(32歳)は、経済優先の政策のなかでこれまでは切り捨てられることの多かった住民の環境生活と福祉の分野で議員活動を始めています。
「私たちの民主化運動や政治活動は、香港以外の政治勢力や団体とは直接的な関係はありません。
しかし、香港で私たちが成功するか失敗するかという問題は、中国内部や他の中国人社会にも影響を与えるでしょう。
香港に本当に自由で民主的な社会を建設できれば、それは中国の民主化の発展にも大きく影響することを確信しています」。
・・・中国内部の政治状況に口出ししても無駄だというのは、天安門事件後の多くの香港人の気持ちでもあります。
あの当時、街頭に出て中国非難の叫びを上げた人々の多くは再び沈黙を守るだけでしょう。
しかし天安門事件の記憶は、選挙という行動の中にたしかに現れはじめてもいます。
こうした香港の政治的な雰囲気に神経をとがらせる中国側の明らかないらだちも見てとれます。
2年目の天安門事件追悼集会や市民デモについて、香港の中国系新聞は皆そろってただの一行も報道しませんでした。