世界経済の中のアメリカ経済 2
これとは反対に、西ドイツと日本では、このアメリカの水準に急接近しています。
しかも見逃してはならないのは、これらの国の研究開発予算は、軍事支出とほとんど関連していないことです。
しかしアメリカでは、1981年の政府研究開発予算のうち170億ドル、すなわち45%が軍事関連です。
このように研究開発投資が落ちこみ、設備投資も伸びなやんでいるので、アメリカの生産性の上昇は、すっかり止まってしまいました。
たとえば産業設備の平均年齢でみると、日本が10年、西ドイツは12年、これに対しアメリカは20年にもなっています。
したがって、1960~68年には、アメリカの民間産業部門(農業を除く)の時間あたり生産額は、年平均3・4%の増加をみせましたが、1968~73年には1・7%へ、1973~80年には0・3%へと低下をたどっています。